メールを書こうかと思うのだが、
2003年11月7日6日の深夜、彼女からメールがきた。
「気付いてあげられなくてごめんね。」
そんな言葉から始まった。
なんで?気付くわけないよ。(笑)
まだ病気が分かる前に具合いが悪いって
2月にメールしたっきりだよ?
この前の連休にやたらと毎食前後に
薬を飲んでいたけれど、歯痛止めだって言ったのは私だし。
「あなたが望むならそばにいたいし、支えたいと思う。」
うーあー・・・同情?(爆)
なんだかなー。
メールを返信しようと書き出したが、
・・・・・なんて書いて良いのか。
6日に、病院に行って来た。
定期検査のつもりで軽い気持ちで出掛けた。
しかし、あっけらかんとしている私にドクターは、
「腫瘍は大きくなっているかもしれない。
1センチだから映像の映り具合いの誤差かもしれない。
けれど、ただ経過観察するだけではなく、
積極的に治療したほうが良いかも。」と言った。
プリントアウトしたエコーを見せながら、
「これが腫瘍。そしてこっちの臓器が腫れている。
前回はたいしたことなさそうだったけれど、
今日はやっぱりなんでもないとは言えない。
大きなこの影は臓器の腫れというより、
腸が癒着して入り組んで映っているのだろう。
そして腹空という空間に水が貯まっていると思われる。
臓器の腫れだけで、こんな大きな影にはならない。」
再度、腫瘍マーカーの検査の採血をした。
そしてMRIの予約を入れてもらった。
ドクターは何度も何度も尋ねる。
「痛みは?ここは痛くない?こっちは?
腹痛は?排便痛は?どこか痛いことはないの?」
「・・・痛くありません。」 ┐(’〜`;)┌
ニブイ患者ですみません。
だから病気発見が遅れたんですかね?(笑)
はっきり言って、なんだかブルーな診察結果だったが、
あんまりショックではなかった。
コンビニ弁当もやめて、
肉をやめて、温野菜を食べてきた。
半身浴でカラダを温め、
睡眠を取るように生活改善もした。
インチキくさい健康食品も飲んできた。
(癌が治る!って類)
もう、やることはやった。
あとはもうしょうがないでしょ。(笑)
メールに書くことがまとまらないので、
彼女に電話をかけた。
彼女は、
「水臭いよ。」と言ってくれた。
どうしてすぐに教えてくれなかったの?って。
「あなたの気持ちを同情抜きで確かめたかったから。」
そう伝えると、
「もうわかったでしょ?」
わかったような、わからないような。
返答できずにモジモジした。
彼女は「1番好きだよ。」
そう言ってくれた。
そして、
「一緒に病院に行ってあげるよ。」
とも言ってくれた。
「あなたの治療費は私が稼ぐよ。
仕事よりカラダが大事でしょ。
もし手術になったらイヤだ?
キチンと説明は受けてるの?
わからないことは訊かないとダメだよ。
もう!私がドクターに話しを訊くから。
病院が合わないなら変えることも必要だよ。」
なんか、すごく色々考えてくれてる。(笑)
私のほうがタジタジ。
「大丈夫。質問もするし、丁寧に説明してくれるドクターだから。
MRIしないと今後のことははっきりしないし。」
怖いよーと正座しながら答えた。(爆)
あー、よかった。
彼女に病気のことを言えて。
私はこの病気のことを、
1番親しい友人1人と、
母親にちょろっと、
そして言ってもその後心配の1つもしない彼氏と、
勤務の関係で上司にだけ打ち明けてきた。
秘密はつらい。
別に関係ないけれど、
ただ話すだけでラクになる部分ってあると思う。
病気のことを母親に話しすぎると、よけいな心配になるし。
今までは友達にだけ病気に伴う悩みを話していたが、
彼女にも少し話せるようになった。
なんとなく、周囲への秘密が減ると、
その分、たいしたことはないんだ。
平気なんだと感じる事ができる。
私は彼女が好きだ。
このことは友達も知らない。
だからネットで日記を書いて気持ちを公開しているのかな?
秘密なのに、だれかに話したい。
荷物を半分持ってもらうつもりではないけれど、
それでも、ラクになるんだ。
彼女が言っていた。
なんでも話して。
1人で悩むことはないよ。
私がいるんだから。
ありがとう。
でも、愛に同情は入れないでね?
最後までつっぱる私に、
彼女は笑っていた。
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