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年末押し迫り
2003年12月31日29日の夜
私はくやしくて悲しくて、泣いた。
彼女は、何度も何度も、
今まで文句を言ってごめんねとあやまった。
文句を言い過ぎていたね、
そんなに気にしているとわかってなかったよと。
もう言わないから、ごめんね。
違う、違う、違う。
私は、あなたがBFと頻繁に会っていたことが
ショックだったんだよ。
それを知って、
それを知って・・・
私が彼氏と会うと、キミは文句を言う。
キミに文句を言われるのはすごくツライ。
彼氏とデートしてても、
なんだか後ろめたい気持ちで、
彼氏にもキミにも悪い気がして、
怒られてまでデートしているのに、
デート中まで楽しめなくなっている。
だったら二股みたいなことを止めればいいのだが、
じゃあどっちを切ればいいのだろう?
それを考えると、どうしていいか分からなくなる。
燃えるように、激しくあなたが好きだ。
全財産を使い果たせと言われても
あなたになら惜しくない。
彼氏といる時間は、非常におだやかだ。
あやうく、いてもいなくてもいいように感じてしまう。
けれど緊張感のない関係が、
緊張しなくても過ごすことが出来る大切な人だとわかり始めている。
おだやかは悪い事じゃないと感じている。
今は、どっちかだけを選ぶ事が出来ないでいる。
それを責められると、
本当にどうしていいかわからなくなり、
全てを、全部を投げ出してしまいたくなる。
両方とも捨ててしまおうかと、
それでラクになるのかと、
思ってしまうこともあるんだ。
今まで、私の悩みはそこまでだった。
自分がどうすれば良いのかを考えればいいと思っていた。
けれど、キミとBFの関係が、
私の認識よりはるかに親密であったと分かった今、
私は、
私の思考能力はパンクしたのだ。
問題が違うじゃん。
私が問題にすべきことがらは、
彼女の気持ちをBFと奪い合うことだった。
彼女を選ぶか、彼氏を選ぶかではない。
もう3年も付き合っている、
彼女の近所に住む、
年上の同じ職種の先輩であるオトコと、
私は遠隔地から勝負しなければならないのだ。
全然わかっていなかった。
私はバカみたいにノー天気だった。
彼女の気持ちは、BFにある。
まだまだ、あっちにあるのだ。
泣いて、泣いて、そして眠った。
ふだんなら、
私を選ばないのなら、あなたはいらない。
そう言って、別れてしまうだろう。
けれど、私は、言えない。
いらなくない。
欲しい。
彼女が好きだから。
30日。
今日は帰る日。
寝て起きたら、昨夜の号泣はウソみたいに、
私の心は静かだった。
彼女は
目を覚ました私にそっと触れて
「ごめんね。」と神妙な顔で再びあやまった。
私も、
「責めてごめんね。
泣いて怒って、あなたは悪くないのに、ごめんね」
とあやまった。
静かに、静かに夕方まで過ごした。
DVDをいじったり新しいPCをセットしたり
ふつうの友達のように遊び、
気がつけば、日が傾いてきた。
これで帰ってしまうのか。
このまま連絡を取らなくなれば
なにもなかったように毎日が始まってしまうのだろうな。
私
「今日は帰るのやめようかな。」
冗談で彼女に言ってみた。
大抵、”すぐまた会えるんだから帰りなさい”
と言われる。
けれど彼女は、
「ホント!?(●・∇・●) 」
パァ〜〜と明るい顔をしてニコッ〜と笑った。
うわ、すごい喜んだよ。
冗談とは言えないな。
特急の予約指定を翌日に変更できるのだろうか??
悩んでいると、彼女ははりきってJRの電話番号を
調べてくれた。(笑)
もう今日帰りますとは言えません。(微笑)
電話で訊いてみると窓口に行けば変更可能とのこと。
さっそく彼女は車を出して、駅に向かうことになった。
予定外にもう1泊することになった。
外食して、家に戻り、
「ほんとならもう実家に着いていたのにね」
と言いながら彼女はスリスリと私に寄り添って座る。
そこへ彼女のケータイが鳴る。
彼女は、ケータイを見つめながら
取ろうとしない。
私 (。・_・。)???
不思議に思い彼女を見つめる。
彼女は、ケータイを取って隣の部屋に行く。
「うん。明日実家に帰るよ。そのあと家族旅行〜〜〜」
すぐケータイを切って私の元に戻ってきた。
彼女(’・c_・` )
「ごめんね、音を切ってなかったよ。」
私
「・・・・え、彼氏だったの?」
彼女
「うん・・・(@_@;)」
( ´?`)別にいいよーう。
そんなに気を使わなくてもいいのに。(笑)
その夜、私達は時間をかけて
ゆっくりと、からだのすみずみまで慈しんだ。
すべてにくちびるを這わせ、
快楽に身を委ねた。
いや、彼女は私に、
私は彼女に、身を委ねた。
汗と熱い吐息と相手の体温と、
自分の中から沸き上がる
「いとおしい」という気持ちが
私達を溶かし、
溶けたチョコのようにひとつになった。
甘くて甘くてたまらない狂おしい彼女に
私は心を奪われ、
もっと、もっとと求めながら、
イヤだ、イヤだともがきながら、
最後は睡魔に負けて眠りに落ちていった。
あなたが好きです。
理屈抜きで、
ただただ、好きなんです。
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